こんな症状はありませんか?
不適切な考えやイメージが繰り返し頭に思い浮かび、振り払おうとしても頭から離れず、強い苦痛や不安をもたらします。
強迫観念
- 手が汚れているのではないかと気になって仕方がない
- 家の鍵を閉めたか気になって仕方がない
強迫行為
強迫観念に対して繰り返し行われる反応や行動であり、その目的は不安を和らげることです。
- 手を一日に何十回、何百回も洗う
- 会社に行く途中に何度も自宅に戻って施錠の確認をする
強迫性障害の症状は個人によって異なる場合があります。
また、強迫観念と強迫行為が一致しない場合や、どちらか一方が主な症状として現れることもあります。
強迫性障害の症状は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
症状が重篤である場合は、日常生活や社会的な関係に支障をきたすことがあります。
そのため、早期の診断と適切な治療が重要です。
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強迫性障害とは?
強迫性障害とは、きわめて強い不安感や不快感(強迫観念)をもち、それを打ち消すための行為(強迫行為)を繰り返します。
普通の人でも不安感はありますが、この疾患では強迫観念・強迫行為によって、「施錠の確認で何度も家に帰っていたら会社に行けなかった」など、日常生活に支障がでてしまいます。
さらにこの疾患の特徴は、自分の行動が不合理だという自覚が本人にあることです。
そのため、「自分はおかしい」「周囲から変だと思われてしまう」という恐怖から、行動範囲が非常にせまくなってしまうことがあります。
強迫性障害の原因
原因はまだ完全に明らかになってはいませんが、いくつかの要素が関与していると考えられています。
生物学的要因
強迫性障害の発症には、神経解剖学的、神経化学的、神経免疫学的、神経遺伝学的な要素が関与している可能性があります。
環境要因
ストレスや心理的外傷が強迫性障害の発症に関与することがあります。過去のトラウマや個人の経験が症状の発症や悪化に影響を与える可能性があります。
遺伝要因
強迫性障害は遺伝的要素も関与していると考えられています。
遺伝の影響が強いとされる幼少期や思春期に発症するケースがありますが、具体的な関連遺伝子はまだ特定されていません。
強迫性障害の原因は個人によって異なる場合があります。
これらの要因が相互に作用し、症状の発症や進行に影響を与える可能性があります。
強迫性障害の治療法
強迫性障害の治療は、個人の症状の重さや個別のニーズによって異なる場合があります。
一般的には薬物療法と認知行動療法を併用することが効果的とされています。
そのほかにもサポートグループへの参加やストレス管理などが治療の一部として組み込まれることがあります。
薬物療法
強迫性障害の治療には、抗うつ薬の一種であるセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が一般的に使用されます。SSRIはセロトニンの量を増やすことで症状の軽減を図ります。
治療には高用量が必要な場合もあるため、医師の指導のもとで適切な投薬量が決められます。
精神療法
強迫性障害の治療においては、認知行動療法が主要なアプローチとなります。
特に、曝露反応妨害法(ERP)と呼ばれる手法がよく使われます。ERPでは、強迫観念に基づく不安や恐怖に直面し、それによって引き起こされる強迫行為を避けることなく、徐々に耐えることを目指します。
これにより、不安や恐怖が徐々に弱まり、強迫行為が必要なくなる場合があります。
強迫性障害の治療においては、専門医の指導のもとで個別の状況に応じた治療が選ばれる必要があります。
早期の治療開始と継続的な支援が、症状の改善と日常生活の回復に役立つことがあります。